JICA案件化調査事業報告 ~ インドネシア国ブカシ市にてアクアピグ工法公開施工を実施
中里建設株式会社は、国際協力機構(JICA):中小企業海外展開支援事業~案件化調査~において、2019年度「インドネシア国都市給水の水質および供給力を向上するための送配水管内洗浄案件化調査」が終了したため、このほどJICA様へ業務完了を報告いたしました。
本調査では、インドネシア国の首都ジャカルタ近郊にあるブカシ市において、アクアピグ工法の現地適合性や事業モデルの妥当性を検証するとともに、インドネシア国内での同工法の普及に向けた事業化の可能性を検討しました。
特に、2019年8月1日、ブカシ県の水道公社:PDAMと協力し、ブカシ市PDAM管轄区内の水道管140mをパイロット地区として選定し、西ジャワ州にある主要なPDAMを招聘してアクアピグ工法の公開施工を実施。
現場施工後は、水道技術研修センター(BTAM)に移動し、ワークショップを開催して、アクアピグ工法のインドネシアへの現地適合性を議論しました。
パイロット施工の結果、アクアピグ工法の洗浄効果は著しく、技術面の適用可能性が実証されたと結論づけることができました。
今後は、アクアピグ工法普及のためにビジネス展開の進捗を計りながら、ODAスキームを活用したJICA:普及・実証活動についても検討する予定です。
2019年8月1日アクアピグ工法公開施工写真
ワークショップ開催会場の水道技術研修センター(BTAM)、そして公開セミナーに参加したJICA調査団及び西ジャワ州のPDAM関係者
開会式にてアクアピグの説明をする中里社長
アクアピグの説明を熱心に聞く参加者
アクアピグ投入口側で状況を見守る参加者
アクアピグの投入手順を説明するPDAM Setia Mekarの職員
排水側でアクアピグを待ち受ける参加者
洗浄水の排出開始
途中から黒色の汚水が排出
鉄あるいはマンガンが含まれていると推察
洗浄水の様子
洗浄後のアクアピグ
ワークショップ会場における議論の様子