水道施設と水道管の種類をご紹介します。
水道施設の種類と解説
水道施設といっても、上流から下流までその内訳は様々です。詳細を解説して参ります。
①取水場(しゅすいじょう)
地表水、河川水、湖沼水及びダム水、地下水から原水を取り入れる取水施設のことを指します。
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②浄水場(じょうすいじょう)
川や地下水から運ばれた水を私たちが安全に使えるようにキレイにする施設を「浄水場」といいます。
水を飲用、工業用などの用途目的にあうように処理(浄化)する施設をいい、一般的には上水道の浄水場を指します。
着水井(ちゃくすいせい)
浄水場で浄化された水を配水管で導き、配水場に送り、そこから各家庭、施設に水を配水する機能を担う場所です。
形態として配水池、配水塔(配水タンク)が地形、需要に応じて選択されます。
取水場から送られてきた水(原水)が最初に浄水場に入る入り口の池です。
沈殿槽(ちんでんそう)
汚水中の浮遊物を沈殿分離し、沈殿物と上澄液に分ける水槽のことを指します。。
濾過池(ろかち)
上水道の水を浄水するため、砂を濾材として用いた貯水池のことを指します。
浄水池(じょうすいち)
この水道設備で、濾過池から出てくる浄水をたくわえておく池のことを指します。
迂流壁(うりゅうへき)
水をめぐり流れさせるための壁。壁を設けることで水流が屈曲する仕組みです。(別称 整流壁ともよばれます。)
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③配水池(はいすいち)
浄水場で浄化された水を貯めておく場所が「配水池」です。
配水場(はいすいじょう)
浄水場で浄化された水(きれいな水道水)をためておくところです。(施設)
RC配水池(RCはいすいじょう)
鉄筋コンクリート製の配水池です。
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水道管の種類と解説
水道管といっても、その内訳は様々です。詳細を解説して参ります。
上水道(じょうすいどう)
水道水などの飲用に適した水を供給する水道と、水道管やポンプなど供給のために必要な設備全般のことを指します。
下水道(げすいどう)
家庭の台所・水洗トイレ・風呂や工場・事業所から出る汚れた水を、排水設備から、道路下に埋設された下水道管に流して処理場に集め、きれいな水にして川に流す施設のことを指します。
①導水管(どうすいかん)
導水管には、河川から貯水池を経由して浄水場(水をきれいにするところ)に送る管と、水源井(地下水をくみ上げるための深井戸)から浄水場に送る管があります。
②送水管(そうすいかん)
送水管は浄水場(水をきれいにするところ)から配水池(地域の水をためておくところ)まで、水道水を送る管のことです。
③配水管(はいすいかん)
浄水場で製造されたきれいな水を、各家庭の前まで送り届ける管のこと。道路の下などに網目のようにはりめぐらされています。
④給水管(きゅうすいかん)
配水管から分岐して、各家庭へつながっている水道管及び宅地内の配管のことです。
石綿セメント管(せきめんせめんとかん)
石綿繊維(アスベスト)、セメント、硅砂を水で練り混ぜて製造したものです。
アスベストセメント管、石綿管とも呼ばれます。長所としては耐食性、耐電食性が良好であるほか、軽量で、加工性が良い、また価格が安いなどがあげられます。
一方、強度面や耐衝撃性で劣るなどの短所があります。なお、人体内へのアスベスト吸入による健康への影響が問題となり、現在は製造が中止されています。